着替えてひと段落着いていると、松野から電話があった。
「なに?」
『なに、じゃねぇよ。あさみたちのメール返信しないで、俺のは折り返しの電話ないし。心配してたんだぞ。』
「ごめん、いろいろあって。」
『体調悪いって聞いたけど?』
「え、誰から?」
『5時間目のとき藤原が来て、浅野先生に言ってた。』
「あ、そう。」
『明日は来れるのか?』
「うーん、そのつもり。」
『まー、今日はしっかり休め。』
「ありがとう。」
『じゃあな。』
松野は一番仲のいい男友達。あさみと萌と同じくらい大切な友達。
中学2年のとき委員会で知り合い、そこからは完全に腐れ縁ってやつ。
調子良くて、バカで、騒がしい松野だけど、本当は面倒見が良くて、優しい人。
「明日2人にも謝らなきゃなあ。」
そう思うと同時にお腹が小さく鳴った。
「そういえばお昼食べてなかったんだ。」
コンビニに行くのもめんどくさい。お兄ちゃん帰ってきたら、すぐ夕飯だろうからガッツリ食べるわけもいかない。
仕方なくリビングでDVDを見ながら、シリアルを食べた。


