「お客さん着きましたよ。」 目を覚ますとタクシーはマンションの前で止まってくれていた。 「お客さん、学生さんなのに忙しいの?」 「え?」 「随分気持ち良さそうに寝てたからさ。」 白髪交じりの優しそうなおじさんが笑いながら言ってくる。 「揺れが心地よくて。」 そう言って、おじさんに挨拶しながらタクシーを降りた。 タクシーが走り出すのを見送り、マンションへ入る。 今日一日はとても長く感じた。いろんなとこが起こりすぎて頭がついていかない。