その日はお昼まで憂鬱だった。あの人の顔、もう上手く思い出せないけど恥ずかしすぎる。
こんなことあさみと萌に言っても、面白い話になんないし。
「ハナ?どうした、元気ないね。」
「今日のお弁当が美味しくないとか?」
「違うの、お弁当はとっても美味しい。」
「何かあった?」
「ハアアアナアアアアチュウアン。」
突然教室に松野がやってきた。予想はしてたけど、思っていたより大分怒っている。
「あ、松野。」
「テメェさっきは良くも。」
「わああああ、ごめんなさい。コッチ来ないでええ。」
教室内では、半泣きの私と、激怒の松野の追いかけっこが繰り広げられていた。
「ちょっと松野いい加減にしなさいよ。」
「あさみいいい。」あさみに泣きつく。
「何があったの?」
あさみに言われて落ち着いた松野が、踊り場でのことを説明した。


