「はぁ!?成瀬翔亜と喋っただとー!?」

「知ってんの?」

龍が呆れたようにため息をつく。

龍に昨日の出来事を話した。



「知ってるもなにも…学校一の美人だぜ!?俺が忘れるわけないだろう!!」

あ…ナルホド…。この女好きが…



「で?どうだった?間近で見た美人は?」

「さぁ…?」

「なんだその返事」

「…ピアノ弾いてた」

「マジで!!うわっ、似合うかも!!」

「……」

「翔亜ちゃんって確か俺のお姫様と仲良かったはずたよー」

「……」




解説する。

「俺のお姫様」とは龍の彼女の水原里桜。

龍が女遊びばかりしていた龍が初めて本気で好きになったらしい…

ちなみに里桜は俺の幼なじみ。

最初は龍が嫌いだったらしい…




まぁ、そんなこと、どうでもいい。




龍と話していると上から声が降ってきた。





「あたしが、なんだってー?」

聞き覚えのある澄んだ声。



「……!!」

気付かないうちに後ろに立っていたのは、話題に上がっていた成瀬と里桜。

「あれ?修ちゃん、翔亜ちゃん知ってるの?」

と不思議そうに聞いてくる里桜。



知ってると言っていいものだろうか…