その場に立ち尽くす大山を無視してあたしは立ち去る。 だから言ったでしょ? あたしは『king』だと… 本当は『king』の権限はあまり使いたくない。 権力以外の何物でもないからね。 それでもあたしは人の権利を害する者は絶対に赦さない。 「……あなたにあたしの幸せを潰す権利はないでしょ?」 あたしはそう呟いた。