いくら医師に治ると言われても…


あたしの頭のなかには絶望しかなかった。





神様を恨んだ。

自分を憎んだ。

この世界が嫌いだった。





頑張って生きてきたのに。

これからも生きていこうと思っていたのに。




お願いだからあたしの夢を奪わないで!!


病気の症状が出るたびに怖い、怖いんだ。


夢に見るのは…いつも病気で苦しむ自分の姿。


あたしは悲劇のヒロインでもなんでもない。


普通の人間だ。


もっと辛い人だっているはずなのに。


言い訳をして逃げるあたしはとことん弱い。