「成宮くん…」

すでにご飯を食べ終わった成瀬がもう耐えれないといった様子で俺を見てくる。

はぁ…仕方ない。

「耐える?逃げる?」

「……逃げよ…もう無理」

「…じゃ、行こ」

「うん」


バカップルは俺らが席から立っても気付かないのであえて声もかけない。











「はぁ…あいつら…」

俺らのことも考えろよ!!

「あーもう!あの2人は!!」

成瀬もあの2人のスゴさに耐えれなかったらしい。







俺と成瀬が逃げ込んだ先は校舎裏。

俺がサボるときによく使っている校舎裏は、手入れもされてなくて草がいたるところに生えている。

日光もあまり当たらないし、人も来ないので過ごしやすい。





「成宮くん、ごめんね…」