朱雀が説明をしようとしたとき、唯一ある扉から光がこぼれ、聞き覚えのある声が響いた。
「すうくん、無事なのぉーっ!??」
「朱雀!??どこだぁー!?」
……もう、私にどうしろと?
キッ、と朱雀を見るとニッコリとした笑顔で返された。
「帰ったらあかん理由な、これを待ってたからなんや」
「私はこれを避けたかったんだけど?」
「そんなん分かっとるわ。やから逃げられんようにこうやって捕まえとるんやん」
「……次に会ったとき覚えてなさいよ」
怖いなぁ、と言いながらその顔は楽しそうだ。
人の気も知らないで……!!
「おぉ。莉都、蒼、ワシはこっちやで〜」
呼ぶなよ。
「あ、すうくーん!!」
タタタッ、と莉都の軽い足音が聞こえる。
……もうため息しか出ない。
せめて顔を見られないようにと朱雀の胸に顔を埋める。
「猫ちゃん?」
「あぁーっ!!すうくん、みぃっ…け……え……?」
莉都の声に戸惑いが混ざる。
その顔が容易に想像できてしまい、噴き出しそうになった。
「莉都、見つかったか!?」
蒼介の焦ったような声に安堵が広がる。


