順調に降りて行き、半分ぐらい降りたところで朱雀が笑い始めた。
「くっくく……あっはは!!猫ちゃんやっぱりおもろいなぁ!!」
「そりゃどーも。頼むから大声出さないで」
耳に痛いし、見つかったらどうしてくれるんだ。
……まぁ、それはもう遅いんだろうけど。
あれだけ派手に騒いで、ばれてない方が可笑しいよね。
襲ってこないのは不思議だけど。
「はい。ついたよ」
やっと最後まで降りきった……とっとと帰って寝たい。
「おー。ありがと、猫ちゃん」
私は朱雀を階段に座らせた。
立ったままだと倒れられても困るし。
「じゃ、私帰るから」
これ以上いても何もないだろうし、あるとすればきっと面倒なことしかない。
「あ、ちょい待って!」
「?……何?」
朱雀はひょいひょい、と手招きして私を呼ぶ。
「えーから、えーから」
ニコニコしている朱雀は、何か良くないことを考えているようにしか見えないけど……
警戒しつつも朱雀の方に向かう。
「それで何?私早く帰りたいんだけど、って…わっ……!」
急に腕を引かれて、私は朱雀の胸元に思いっきりダイブした。
その勢いで頭からパサリとフードがとれてしまう。


