「傷、大丈夫?痛まない?」
明るい場所で見るとさらに痛々しさが目立つ。
せっかくのイケメンなのにもったいない。
「ま、さっきよりはマシっちゅう感じやな」
「そう」
血は止まってるから一応は大丈夫、かな。
「歩ける?」
「それはヘーきやと思うで。ここ来るときも歩いてたやろ?」
「確かに。なら大丈夫だね」
仲間のところにも行けるな、というかすぐ下にいるけど。
立って手に持っていたマントを羽織り、深くフードを被る。
「また着てまうん?」
「うん、やっぱり目立つからね」
「せっかくの綺麗な髪なんに、もったいないなぁ……」
本当にそう思っている顔で私を見るので笑ってしまいそうになった。
「その反応…やっぱりこの髪のこと知ってたんだね」
「あくまで噂の範囲でやけどな。でも猫ちゃんのことはワシらの間では都市伝説みたいなもんやで」
だから会うまでは半信半疑って感じやったなぁ、と言いながら朱雀はゆっくり立ち上がった。
噂って言うのも馬鹿にできないよなぁ。
「じゃあこの髪って、結構有名だったりするのかな?」
「そやなぁ……猫ちゃんの噂聞くときにはいっしょに付いてきとると思うよ」
「そっか」


