「ぅえっっ!!?」
「はぁっっ!!?」
「太陽は直球だなぁ」
莉都と蒼介は私の心の中の悲鳴と同じような反応をしたけれど、涼は暢気なものだ。
おかしな発言をした張本人、もとい太陽は優雅に足を組んで笑っていた。
さっきのは……聞き間違い?
「え、何!?太陽くんほんとっ!?みぃちゃんが僕たちのお姫さまになるのっ!?」
「っ俺は反対だ!!女を迎えるなんて…そんなもん必要ねぇだろっ!!」
「まぁまぁ。莉都も蒼介も落ちついて」
……聞き間違いじゃないらしい。
あ、なんか目眩が。
「満月ちゃんも。何も聞かないまま断るのはやめてね」
まさに今断ろうとしましたよ。あはは、ここにエスパーがいる。
「満月ちゃんは姫って何か知ってる?」
「よくは知らない」
というか一般の人がそんな暴走族の姫なんて知るわけないだろ、という暴言は飲み込んだ。
「じゃあ僕が説明するね。いいよね、太陽」
「あぁ」


