「そういえば、名前まだ言ってなかったよね。僕の名前は佐伯 涼(サエキ リョウ)。よろしくね」
「京野 太陽(キョウノ タイヨウ)だ」
「……泉 満月」
内心名乗るのは嫌だけど……相手が言ったんだから私も言わなきゃ、だよね。
せっかく面倒ごとに巻き込まれないように朝、避けたのに。これじゃ意味ないじゃん。
とりあえずイケメン1が太陽、イケメン2が涼、ね。
「莉都のことはもう知っているみたいだね。あと一人、あそこにいるのが小野寺 蒼介(オノデラ ソウスケ)」
さっきまで固まっていたが、今は莉都に……何か、文句言ってる?
莉都は謝っているみたいだった。
「蒼介は女嫌い、って言うのかな。女の人が苦手みたいで。さっきのことも怒らないであげて」
「はぁ……」
だから私を見てあんな反応したんだ。
納得。
「さて、一通り紹介も終わったしね。そろそろ莉都も蒼介もこっち来て。大事な話があるから」
涼が遠くの莉都と蒼介を呼ぶ。


