「どうしたの蒼介?」
落ち着いた声と一緒に現れたのは、朝会ったイケメン2。
やっぱり、聞き違いじゃなかった。
「君は……」
「……どーも」
見上げたまま挨拶だけする。
イケメン2は最初驚いていたけど、私の状態を見て莉都を退けてくれた。
「ありがと」
とりあえず、やっとまともな格好で話ができる。
私は寝ていたソファに再び腰掛けた。
イケメン2は心配そうに私を見ている。
「こっちこそ、大丈夫?ごめんね。莉都が女の子を襲うなんて……」
「ボク、襲ってないよ!?」
「でも周りから見たら襲ってるように見えたけど……?」
「涼くん、誤解だよぉ〜!!」
莉都は涼…?に責められて泣きそうだ。
でも涼は楽しんでいるように見えるけど。
「もうわかったから、早く蒼介もとに戻してきて」
「涼くん、ほんとに信じてくれた?」
「わかったから」
涼がそう言うとぱぁっと明るい顔になって壁際で固まっている蒼介のところに行った。


