普通の服に着替えたかな兄、そして向かい合って私と朱雀がソファに座る。
「はい」
「ありがと」
テーブルの上に人数分のコーヒーを置いた音兄は穏やかに笑った。
そのままかな兄の隣へ腰を下ろす。
「それで、満月は今日はどうしたの?」
「うん……まぁ私よりも先に朱雀の話からでいいかな?」
「大路くん?」
一瞬不思議そうな顔になり、そのあとすぐに納得したように音兄は頷いた。
かな兄も分かっているのか、黙ったままコーヒーを飲んでいる。しかも砂糖が3杯も入ったやつ。
……甘くないのかな。
「朱雀、聞きたいことがあるなら今聞いて。多分、朱雀が聞きたいことで2人に隠すようなことないから」
遠慮なくどうぞ、と言って私もテーブルの上のコーヒーに手を伸ばす。
豊かな香りと独特な苦味が口の中に広がった。
「ほんなら、単刀直入に聞くわ。………満月が、殺したんか?」
本当に単刀直入だ、と思わず苦笑がもれる。
その瞳は真剣に私を見つめていた。
「……えぇ、私が殺した」
「な、んで……なんで満月がそんなこと!」
「朱雀」


