怖い。


分からないけど、怖い。怖い。怖い。



私は知らず知らずのうちに、自分の体を抱きしめるようにしていた。



怖い……闇に飲み込まれて、自分を失ってしまいそうになる。


あのときみたいに……心も体も、私を作っているなにもかもが冷たく冷えてたまらない。





ねぇ……あなたはいつもこんな感じだったの?



暗くて、冷たくて、怖くて……



こんな気持ちを、どれだけの間一人で感じてきたの?



耐えて、きたの……?




今なら、ほんの少しでも、あなたの気持ちが分かるのかな。



ねぇ、どうなのかな……




「…、新(アラタ)っ……!!!」






左肩に刻まれた"印"だけが、その存在を主張するようにチリチリと痛んだ。