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「静かだな」
「そうだね」
俺の一人言に律儀に返事をした涼にチラリと目線を向ける。
俺は今、緋連雀の倉庫の前に来ていた。
双翼の幹部も一緒だ。
最近起こっている暴走族潰し。確証はないが、次に狙われるというのが予想通りなら……
それにしても、この倉庫には人の気配がしない。
中がどうなっているのか気になるところだが、一人で行くのは危険なので、全員が揃うのを待つ。
「なーんや、不気味やなぁ」
「ちょっと怖いよねぇ……」
「ビビってんのかよ、さすがチビ」
「ビビってない!それに身長は関係ないもんっ」
辺りを見回りに行っていた三人が帰ってきた。
「どうだった?」
「特に怪しいやつはおらへんかったわ」
莉都もこくこくと頷き、蒼介も頷いた。
「じゃ、揃ったし行こうか」
「あぁ」
バイクから下り、倉庫に向かって足を進める、が。
ピタリ、と扉からあと10メートルという距離で足が無意識のうちに止まった。
なんだ、これ……っ
「太陽?」
一歩後ろを歩いていた涼が俺の隣へ立つと、何かを感じたのか、涼も顔を強ばらせた。


