もう、四の五の言ってられないかも。
日本刀と銃を持つ二人に、もう片方の剣を向ける。
指先が、どんどん冷たくなって、頭の中に通っている一本の芯が急速に冷えていく。
「太陽……」
私は、考えるのをやめた。
目の前にいるのは、倒すべき敵。
迷っちゃ、いけないんだ……
私に向かってくる二人を視界に入れて、私は心と体を切り離した。
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「はっ、は……は……っ…」
粗い、耳障りな呼吸音が私の耳に届く。
腕が、重い。
腕だけじゃない。
足も鉛のように重たくて、頭には鈍痛が響く。
こんなに激しい運動、久しぶりだ。
「イッテ……、」
私は微かな声で顔をそちらに向ける。
血だらけでぐったりしているclownが壁に体を預けていた。
「さっすが……joker、死にました?」
「そうね。足を動けなくして手を潰して転がしておいたんだけど、さっき自分で……」
「あいつらしいっスね」
はは、と弱々しく笑うclownに私は近づいていった。
その横には折れた日本刀。
それじゃあもう、私とは闘えない。


