「大ちゃん、どうしたの?」
「……ごめん。どうしよう?」
言葉のキャッチボールができていないよ大ちゃん。
詳しく大ちゃんの話を聞こうと口を開くと同時に、私のケータイが着信を知らせる。
誰だろうと思って見ると、
「太陽?」
さっき別れたばっかりなのに……どうしたんだろう。
もしかして何か忘れ物でもしたのだろうか。
「もしもし?」
『…………』
あれ、聞こえてないのかな。
「もしもし?太陽?」
『……今、玄関の前にいる』
…………はい?
玄関の前……だと?
ぎこちなく大ちゃんの方へ顔を向ける。
苦笑いを浮かべ、ごめんっ、と目の前で手を合わせる大ちゃん。
と、いうことは……
『みぃちゃんどういうことーっ!?』
『意味わからんでー!?』
『ちょっと、近所迷惑だから』
ケータイから、じゃなくても聞こえてくる馴染みのある声。
玄関の前に全員集合だよね、これ。
「……ちゃんと説明するね」
ケータイを切って思わずため息。
かな兄や音兄、大ちゃんもマナさんもこちらに目を向けていて。
「ごめんね。かな兄たちに迷惑かけちゃうみたい」
今まで、二人の迷惑にならないように、頑張ってきたんだけどなぁ……


