「ごめんなさいね、満月ちゃん」
暁ったら自分勝手で、と呆れたように春花さんが笑う。
まぁ、確かに出て行くのは急だったよね。
「満月ちゃん……もし傷痕が残るのが気になるのなら、」
「別に気にしませんよ?」
「…………」
あ、話してる途中で言っちゃうなんて……でもついでに全部言ってしまおう。
「この傷痕は私が勝手に行動した罰ですし、これからの戒めにもなりますから。それに……」
私は脇腹の傷痕をそっと撫でる。
「これは、みんなを、太陽を……守れた証なんです。これを見るたび、こんな私でも、大切な仲間を守れるんだって思えて……ちょっと嬉しいんです」
だから、この傷痕を消したくなんてない。
微笑んでそう言うと、春花さんは顔を驚きに染めた。
まぁ、普通の女の子として考えたら、私ってちょっとズレてるのかも。
でも私自身、自分が普通とは思ってないからなぁ。
「満月ちゃん……」
ぼんやりと考えごとをしていると、いつの間にか目の前に春花さんの顔があって。
どうしたんだろう?
と思ったときにはガバッと抱きしめられていた。
「っ?」
「満月ちゃん、イイコすぎるわ!!」
「……へっ?」
イイコって、どこらへんが?


