だってお腹だし、水着のときも見せてたし、いいかなぁ、と思ったんだけど。
それに、
「暁さん、いやらしい感じしなかったから」
「……そっか」
少し目を見張ったあと、ニコリと笑って暁さんは傷を見る。
うーん……でもいくらいやらしさがないって言っても、これだけ熱心に見られると恥ずかしいかも。
「4針、ね……」
これは傷痕も残るか、と小さく呟いて太陽を鋭い目で見る。
「満月ちゃんを連れ去った奴等は?」
だから暁さん。連れ去られたわけじゃないんですよ。
なんて軽く言える雰囲気ではなかった。
「潰した。でも、あいつらの裏には白猫がいたらしい。そいつはまだ……」
「ちゃんとケジメはつけろよ」
「あぁ」
白猫?
あ、サチのことかな。そういえば白猫の名前で暴れてたんだっけ。
うーん……この誤解はどう解決させよう。
と言っても、多分もう会うこともないし、大丈夫だとは思うんだけどな。
「よし、じゃあオレはここらへんで」
ニコ、と最初に会ったときと同じ明るい雰囲気に戻った暁さんはそのままリビングを出て行ってしまった。


