もっと言うと私が外に出たい、なんて言わなければこんなことにはなってないし。
もっともっと言うと、私が白猫だからなわけだし。
うん……やっぱり太陽が悪い要素なんて一つもないよ。
「でも、俺が満月を守れなかったのは事実だ」
うーん……太陽は頑固だなぁ。
「そうだね。いくら満月ちゃんが自分のせいだと言っても、守れなかった事実があるし、太陽には非がある。それに……」
暁さんは太陽を真っ直ぐに見る。
あの鋭い目で。
「太陽、満月ちゃんは刺されたんだろう?傷はどのぐらいのものなんだ?」
「……傷は、残る」
そう言うと、あからさまに顔をしかめる暁さんと春花さん。
「太陽、満月ちゃんは女の子よ?女の子にとって体に傷が残ることがどれだけのことか……」
春花さんはこう言うけど、私にとってすれば悪いことだけじゃないと思うんだけど。
今さらこの程度の傷、どうってこともないし。
暁さんは無言のまま私に近づいてきた。
「ごめんね、嫌じゃなかったら傷痕見せて貰っても?」
「あ、はい」
ぺら、とお腹を見せると暁さんは少し笑った。
なんでだろう?
「いや、満月ちゃんはこういうの恥ずかしくないんだね」
………考えもしなかった。


