私にしか聞こえないぐらい小さくそう呟いて、暁さんは私から離れた。
するとすぐに太陽が私に寄ってくる。
その上大丈夫か?と聞いてきて。
……自分のお兄さんにどれだけ警戒しているんだ、と少し呆れてしまった。
私も警戒、はかな兄にはしてる方だけど、それは太陽とは違う意味で、だよね。
「あ、暁さん。さっき言ってたことの続きなんですけど」
太陽に遮られたけど、ちょっと気になってたんだよね。
「あぁ、アレね」
太陽も私の隣のソファに座った。
暁さんの話、聞くんだ。
なんだかんだでやっぱり兄弟なんだな、と思ってしまった。
「たいしたことじゃないんだけど。ほら、どうして満月ちゃんは車椅子なのかなって」
「わたしも気になってたのよね。太陽は満月ちゃん泊める、としか言わないし」
今まで何も言わなかった春花さんが、呆れたようにため息をこぼす。
ちょうどいいから、ちゃんと説明しなさい!と春花さんは頬をぷくっと膨らませる。
……かわいい。
高校生の子供がいるお母さんには見えない。
「それは……」
「私がちょっとヘマしちゃっただけですよ」
太陽の言葉に被せるように言うと太陽は目を見張った。


