よかった……やっと飲み物にありつける。
ほっとして私は車椅子を押した。
「おっと、」
「あっ、すみません」
危な。
出会い頭にぶつかりそうになって慌てて頭を下げる。
「いいえ〜、って、見たことない子だ」
顔あげてよ、と言われて顔をあげるとアッシュブラウンの髪をした男の人。
……どこかで見たことがあるような、ないような。
じーっと見ているとあんまり見ないでよ、と苦笑される。
「す、すみません……」
さすがにずうずうしかったよね。
うわ、恥ずかしい。
「どうしたの〜?」
ひょこ、と後ろから女の人が顔を覗かせた。
明るい茶髪のかわいい雰囲気の女性。
彼女さん、かな。
「あら、かわいい子!」
ニコリと私に笑顔を見せる。
いや、あなたの方がかわいいですよ。
「なになに〜?暁(アカツキ)の彼女?」
「まさか。知らない子だよ」
あ、この人彼女じゃないんだ。
「じゃあこの子は?」
「さぁ?」
二人の視線が私に向く。
そういえばまだ言ってなかったっけ。
「えっと、泉 満月と言います。太陽に言われてここにしばらくお邪魔させてもらっているんですけど……」
「あ!そうだったの」
ニッコリと女の人が笑う。


