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「……ん、」
………眩しい。
「あれ、ここ……」
一瞬自分がどこにいるか混乱してしまったけど、すぐに思い出す。
そっか、ここ太陽の家だっけ。
私、どれぐらい寝てたんだろう。
確か最後に窓を見たときは外が暗かったはず。
ということは、かなりの時間寝ていたのかな。
「……喉渇いた」
何か飲むものは、と部屋を見回すけど特に何もなく。
まずここにあっても飲んでもいいのかどうか分からないからなぁ。
うーん、キッチン、とかないかな。
部屋出れば誰かに会うだろうし……キッチンの場所を教えてもらえれば飲み物にもありつけるし。
絶対安静って言われてるけど、
「……ちょっとぐらいなら、いいよね」
そっとベッドから出て部屋の扉を開ける。
……誰もいないし、果てが見えない。
ちょっと歩きそう。なら車椅子使わないと。
使わなかったことがバレたら大ちゃんに怒られる。
ついでにかな兄たちにも怒られそう。
その姿が簡単に想像できて思わず苦笑をもらした。
「さて、行こうかな」
車椅子を自分で動かして廊下を進む、けど……
うん。見事に誰にも会わない。
どうしよう……もしかして迷子?
この年になってそれは嫌だなぁ。
いや、でもこれはさすがに広すぎでしょ。どこの金持ちだよ。
そんなことを考えていると曲がり角の向こうから誰かの話し声が聞こえてくる。
どんどん近くなっているみたいだった。


