ほんと、過保護……


クスリと笑って私も部屋を出た。



私はこのとき、太陽の言葉をちゃんと理解していなかった。





外に出ると容赦なく夏の日差しが私を襲う。


そういえば今日は猛暑になるって言ってたっけ。



「満月、行くで〜」


「あ、うん」



コンビニは比較的近くにあるので、私と朱雀は歩いて行くことにした。



それにしても暑い。


私はあまり汗とかかかないけどそれでもちょっとベタつく……家帰ったら即お風呂だな。



「なぁ、満月。いや……猫ちゃん」


「…何?」



猫ちゃんは言ってほしくないけど、朱雀の声がどこか真剣な響きを含んでいたので、そこには触れずに普通に返事をした。



「なんや、その……」


「何よ?」



そんなに言いにくいことなのかな。



「はぁ……えと、な。最近猫ちゃんは夜、出歩いとる?」



それが意味すること。


それが分からないほど鈍くはない。



「してないよ。というか朱雀に会った日からしてない。バレるのは朱雀だけで十分」


「……そうやんなぁ」


「どうしてそんなこと聞くの?」



なんとなく……このことが最近みんなが忙しいことと関係がある気がする。