「おせぇ」
「う…ご、ごめん」
帰ってくると太陽が何故か不機嫌で。
なんでそんなに不機嫌なのよ。
「何してたんだ?」
「か、かき氷買ってましたよ?」
「…………」
太陽は疑いの目で私を見る。
……無言の圧力が苦しいのですが。
勇たちをここに連れて来なくてよかった。
いたら絶対雰囲気に気圧されてさっきの話してたな。
バレたら怒られそう。
「あぁ〜〜!みぃちゃんがかき氷食べてる!」
この雰囲気を壊すような明るい声。
ナイス莉都。
「ボクも食べたーい!」
「あげよっか?」
「いいの?」
莉都はキラキラした目で私を見る。
「いいよ。はい」
「んー!おいしい」
「ふふ……よかったね」
余程おいしかったのか莉都は自分で買いにいった。
海の方を見ると女の人に囲まれている朱雀と蒼介。
蒼介、大丈夫かな……朱雀がいるから平気だと思うけど。
ぱく、とかき氷を食べるとおい、と太陽に呼ばれる。
「何?」
少し不思議に思いながらも太陽の隣に座った。


