………何、この空気。


凄く、暗いんだけど。重いんだけど。


無意識に後ろに下がりそうになるがなんとかとどまる。



この空気の悪さは太陽のせいだった。


なんか……出てる、黒いのが。


みんなも太陽にどう接すればいいのか分からないようで、必死に目を合わせないようにしていた。


隣にいる涼に目を向けるとにこり、と返される。



……どういうことですか。


まぁ、あまり気にしないようにしよう。



「おはよ、莉都、蒼介。朱雀も」


「お、おはよう、みぃちゃん…」


「………はよ」


「おはよーさん」



……どこかぎこちない。



「太陽も、おはよう」


「………あぁ」



……返ってきた声がいつもより低い気が。


もしかして、昨日の買い物のこと、太陽にちゃんと言わなかったから怒ってるのかな。


一応、涼からお許しはもらったって聞いてたけど……これは謝った方がいいのかな。



「太陽。みんなも、その…昨日はごめんね、来られなくて」



ソファに座り、深呼吸をしてからみんなに謝る。



「そ、そんなんワシら気にしてへんで?な、蒼介」


「え?あぁ…」


「そ?」


「う、うん!」