「おはよう」


「おはよう、満月ちゃん」



いつもは太陽がいるはずの席に涼がいるというのは、なんだか違和感を感じる。



「昨日は楽しかった?」


「うん。それなりにね」


「そっか。よかった」



他愛のない話をしているとすぐに倉庫についた。


一日来てなかっただけなのに、懐かしく感じるから不思議だ。



「あ、涼さんに満月さん!」


「はよーございますっ」


「はよーっす!」



ペコッと頭を下げてくる不良たちを見るのはいまだに慣れない。


満月さんって呼ばれるのには慣れたけど……



私と涼は軽く挨拶をしながらいつもの部屋に向かった。



「なんか今日はみんなそわそわしてたね」


「あぁ。明日を楽しみにしてる奴らが多いみたいだからね」


「そうなんだ」



涼が言うには、あまりみんなでどこかへ行くとかはないらしい。



「僕も、いろんな意味で楽しみだよ」


「涼が?意外かも」



クスクスと笑いあいながら部屋の扉を開けた。



「みんな、満月ちゃん来たよ」


「おは…よ、う…?」