夏休みに入って、益々夏らしく暑くなってきた。


私はほとんどの日々を倉庫でみんなと過ごしている。



「みんな、おはよう」


「おはよう、満月ちゃん」


「はよ」


「みぃちゃん、おはよー」


「おはようさん」



恒例となった太陽のお迎えで私は今日も倉庫に来ていた。


もう一度みんなにおはよう、と挨拶を返して私はソファに座る。



今日は何して時間を過ごそうかな、と考える。


ちなみに昨日は朱雀と莉都、蒼介と私でトランプをしていた。


ほとんどの勝負で莉都が負けて、最後は涙目になりながらしていた莉都がかわいかったから、時間が経ったらまたやろうかな、と密かに考えていたり……



「はーい、みんな揃ったなぁー?」



パンパンとみんなの注目を集めるように朱雀が手を叩く。



……何?



「今日はワシからみんなに一つ、提案があるんや!」



そう言ってニコリと笑う朱雀。


……正直に言うとあまり良い予感はしない。



「ズバリ、海に行こう!!」


「………え?」


「やーかーら、せっかくの夏休みなんやし、みんなで海行こうや!」



な?とキラキラした目で私たちを見る。