「本当に、何もなかったのか?」
「え?」
何の話だろう、と考えていると、太陽が少し不機嫌そうに昨日のことだ、と言った。
……昨日って、蒼介のこと?
「うん。普通にお喋りしてから寝ただけだよ?」
何をそんなに気にしてるんだろう……あ。
「もちろん寝室は別だったよ?」
冗談のつもりで言ったら真面目にそうか、と答えられて、一瞬どう反応していいのか迷った。
それからしばらく私は太陽の膝の上にいた。
太陽の機嫌がものすごくよくて、何となく退けなかったので。
重くないのかな、と思ったけど重いと言われたら悲しいので黙っていた。
「そういえば、明日期末テストだけど満月ちゃん大丈夫?」
「……へ」
……涼さん、今なんて言った?
「げ、忘れてた」
「ボクもー…」
「いややなぁ……」
蒼介と莉都、朱雀があからさまに嫌な顔をする。
「そうなの?」
「やっぱり知らなかったんだね」
苦笑気味に笑う涼。
テストかぁ……どうしよう?
「今からでも僕が勉強見てあげようか?」
じゃないと夏休みが補習になっちゃうよ?と涼は気の毒そうに私を見る。


