「……あぁ。少し、な」


「やっぱり……」



私のせい、なのかな。



「心配しなくても満月のせいじゃねぇよ」


「わっ」



わしゃわしゃと、いつもより少し乱暴に頭を撫でられる。



「心配なのは分かるが、もう少し待っててやれ」


「……うん」



少し苦しそうに言う太陽に私は頷くことしかできなかった。





「はぁ……」



出るのはため息ばかりだ。


今日は土曜で学校が休みなので、一日中家でごろごろしたり寝たりしていた。


太陽たちには休日も倉庫に来るように言われているけど、今日は用事があると言って倉庫には行かなかった。



………嘘だけど。用事なんてないけど。



ちょっと良心が痛む……でも、たまには一人になりたいもん。


考えたいこともあるし。


嘘も方便、ってね。



朝ごはんともお昼ごはんとも言えるような時間に一度ごはんを食べて、また寝る。


夕方に目が覚めてからはずっとごろごろしていた。



ごろごろしてても結構お腹ってすくものなんだなぁ……新たな発見だ。



何か食べようと思い冷蔵庫を開けるが。



「何もない……」



見事に空っぽだ。


いや、水はあるけどさ。


さすがにこれでお腹はふくらまないだろ。