しばらく莉都と話をしていると扉の開く音がした。
「ふわぁ……おはようさん」
「すぅくん!おはよ〜」
「おはよう、朱雀」
「おー。莉都も涼もおはようさん」
どうやら今日は蒼介が一番遅いらしい。
それとも真面目に授業受けてるのかな。
……どうしよう。自分が不良に思えてきた。
「おっ。満月もおるやん。おはよ」
「おはよう」
まだ眠いのか欠伸をしながらソファに座る。
そういえば、と言って欠伸をしたあと朱雀が楽しそうに話し出した。
「朝からえらい騒ぎになとるなぁ〜」
そう私を見てニヤニヤ言う朱雀。
他の人は納得したように頷くけど、私としてはさっぱりだ。
「何の話?」
「そりゃ満月が双翼のお姫さんになった話やろ」
「あぁ……」
なんでも、今まで双翼は姫の"ひ"の字もなかったくせにいきなり出てきた、つまり転校してきた私が姫になったことで話がもちきりなんだとか。
まぁ無理もないと思う。
本当に急だったし。
というか……
「つまり、もう学校の人たちは私が双翼の姫だって全員知ってるの?」
「当たり前やろ」
そんな驚いた顔で見ないでほしい。
私は珍獣じゃないんだ。


