室内と外との明るさの差に一瞬、目の前が暗くなる。


前にも似たようなことあったな、と思いながら何度か瞬きをして目を光に慣らした。



「みぃちゃん、いらっしゃ〜い!」



ソファに座っている莉都がぶんぶんとこちらに向かって手を振っていた。



「げっ」



人の顔見て開口一番がそれですか。


思いっきり嫌な顔をしている蒼介が莉都の向かい側の左に座っていた。



そして、



「…………」



沈黙のままこちらを見ている太陽。


……落ち着かない。



「みぃちゃん、みぃちゃん!こっち来て」



キラキラした笑顔に癒される。


莉都……あなたが天使に見えるよ。



「ここ座ってね〜」



ぽんぽんと莉都は自分の席の隣を叩く。


一瞬迷ったけど、朱雀も涼も私を促すようにソファのあるところに向かったので、私も二人のあとをついていくようにして莉都の隣へ座った。



「えへへ〜、今日は新作のお菓子持って来てるんだぁ」



がさがさと下に置いてあったビニールの袋を漁る莉都。


その間、蒼介は私を睨むように見ていた。