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出て行ったみぃちゃんの背中をぽかん、として見送る。



一体どうしたんだろう……?



「なぁ、莉都。さっきのコって……」


「うん…すうくんに紹介したかったんだけどね。太陽くんも気に入ってる、ボクたちの姫候補だよ」


「へぇ?あの太陽がなぁ…」


「急用じゃあ仕方ないよね」



すうくんも絶対みぃちゃんのこと気に入ると思うから早めに会わせたかったのに……


しょぼん、としているとすうくんにぽんぽんと頭を触られる。


すうくんの手はあったかいなぁ…、と思ってから本来の目的を思い出した。



「あ、すうくんこれ。復活祝い」



さっき購買でみぃちゃんに選んでもらったパンを差し出す。



「は?」



意味がわからない、という顔をしているもののとりあえず受け取ってくれた。



「すうくんは次の授業さぼる?」


「ん?そやなぁ……次の次ぐらいには屋上行くと思うわ」


「じゃあボクは先に行ってるね」



屋上への階段のところで別れて、ボクは階段を上っていった。