朝、俺が杏里の家の前で待ってると、松葉杖を使った杏里がでて来た。


「大丈夫か?」

「なんとか…?」

苦笑いの杏里。
そりゃそーだ。

杏里が俺のとこまで来ると、俺は杏里を抱き上げて、荷台に乗せた。


「きゃあ!」

いちいち、杏里の反応が面白くて可愛い。


俺は、杏里と一緒に、階段まで行った。



「どうしよ…。」

杏里が、心配そうな顔で俺を見る。

まあ、元から考えてあるし大丈夫か。