家に帰ると、母さんが走ってやって来た。


「杏ちゃん、階段から落ちたんだって?!さっき、なっちゃんから電話があったのよ!」

なっちゃんてゆうのは、杏里の母親、花山菜月、俺の母さんとは仲が良い。


「杏ちゃん、足にひびとねんざで、手にガラス刺さって、傷が残るらしいじゃない?」

マジかよ…。

「だから、悠斗。あんたが、登下校一緒にしてあげてね?」

「はぁっ?!」

ニケツとか危険過ぎんだろ!


「だって、なっちゃん免許持ってないし、杏ちゃんパパ、海外に出張なんだもんだから、よろしく!」

母さんは、それだけゆうと、リビングに戻った行った。