数分後、先生がやってきて、救急車を呼び、杏里は運ばれて行った。


「空川君!ありがとうございました。」

野次馬がいなくなると、杏里の友達は俺に礼を言った。

「別に。当然のことをしただけだし。」

「私、アタフタしちゃって、何にもできなくて…。来てくれて助かりました!では!」

杏里の友達は、俺にれいをしてから、階段をおりていった。


杏里の手に刺さってたガラスは、階段の窓のところに置いてあった花瓶だったらしく、杏里が落下する時に杏里の手がその花瓶にあたり、一緒に落ちたらしい。