「大丈夫?」

「ぅ…うん!」

右手をみてみると、包帯が巻いてあった。


「失礼します。」

ドアがノックされて、お医者さんが入って来た。

「気分はどうですか、花山さん。」


「大丈夫です。でも、少し手が痛むんですけど…。」

お医者さんは、紙を見ながら言った。