「わーんっ。日向乃ぉ〜。」

私は、日向乃に泣きついた。

「どした、杏里!」

「助けてぇ…。」

「何が??」

「目立つの嫌いなのにぃー…。廊下歩くと女子にヒソヒソ話される…。」

日向乃は、はぁっとため息をつく。

「杏里ね、あんた入学当時から充分目立ってるんだけど?」

「へっ??えぇーーーーーーっ!」

「同い年の男子とか、先輩とか、杏里のこと見にきてるし。」

「う…嘘だぁー…。」

私を見にくる?
何のために?

「ほら、見てみなよ。」

日向乃は、廊下の方を指差す。

そっちをみると、知らないたくさんの男子がっ!

えぇーーー!

「こっち向いた!」
「やべぇ…。超可愛い。」

ヒソヒソと声が聞こえる。


うっそだぁーーーーーー!