土方「あれだけの腕だ。1番隊で大丈夫だろ。」

沖田「監察方じゃないんですか?」

「監察方?ふん…お前は、馬鹿なのか?普通は見ず知らずの怪しいヤツに、任せたりしないだろうが。」

沖田「馬鹿って…酷いですよ。奈津さん。まあ、それもそうですね。じゃあ、改めてよろしくお願いします。」

「ああ…よろしく。」

近藤「奈津さんの部屋なんだが…あいにく今空いている部屋がなくてね。トシと一緒で構わないかい?」

「私は、寝る場所があればどこでもいいです。」

近藤「ありがとう。じゃあ、トシ、案内してあげなさい。」

土方「わかったよ…ついてこい。」

「はいはい、わかりました。」

土方「はぁ…」


土方「ついたぞ。ここが俺の部屋だ。好きに使ってくれて構わない。」

「ああ…わかった。」

土方「もう遅い。今日は寝ろ。」

「ああ…そうさせてもらう。」


土方「…オイ、なんでそんな端の方で座って寝てんだ?」

「悪いか?私もあんたらも、お互いに信用したわけじゃない。いつ襲われるかわからない。そんな中でそうやすやすと隙を見せられる訳が無いだろう?」

土方「………。」

「もう休む。」




土方「…寝たか…」

土方は、奈津が眠ったのを確認すると静かに部屋を出て行った。

土方「近藤さん、入るぞ。」

近藤「ああ…トシか。入ってくれ。」

土方「あいつ…奈津の事だが…
俺らの事を信用しちゃいないんだと。
いつ襲われるかわからないとか言って、部屋の隅で座って寝てる。」

近藤「そうか…
なぁ、トシ、奈津さんは一体何を抱えているんだろうな。」