新撰組〜現代の忍がタイムスリップしちゃった⁉〜

桝屋「…もう大丈夫やで?」

奈津「すんまへん。ご迷惑をかけどした。匿ってくれはって、おおきに。」

桝屋「どこいきはるん?何もそないに急いで出て行かんでもええやん。」

奈津「せやけど…うちは新撰組に追われとる身や。ここに長居して迷惑かけるわけには、あきまへん。」

桝屋「そないなこと気にせんでええんよ?それより、どして新撰組に追われとったん?」

奈津「…うちは何もしとらへん。それは信じてくれはるやろか?ただ…長州のお方と話とっただけなんどす。」

桝屋「長州?それはまた…どして?」

奈津「…それは…。(探りを入れてきやがった。間違いなく黒だな。)」

桝屋「大丈夫やで?うちはどちらか言うたら、長州さんの味方やから。」

奈津「…(自分正体バラしたぞ、こいつ。根っからの女好きってのは本当だったんだな。)…うちは、両親を早うになくしたんどす。そやから、生活して行くためにうちが働いてるお店に長州さんの、敵ゆうんやろか…そないな感じのお客さんが来たら、お伝えしとったんどす。それが…新撰組にばれてしもたらしく…」