「ん…ここは…?」

奈津が目を開けると…

「…血だまり?」

そこは、血だまりの中だった…

「ったく、なんなんだ…つか、ここどこだよ?まさか、アイツの言うとうり幕末にタイムスリップした訳あるまいし…
まぁ、とにかく歩いてみるか…」


奈津は川沿いに歩いていった。
が…街並みは見慣れた物ではなく、木造の家ばかりが立ち並んでいる。
「マジでタイムスリップしたのか…?
よし、聞いてみよう。」

「あの…つかぬ事をお聞きしますが、今は何年で、ここはどこでしょう?」

商人「変な事を聞きはるおなごやなぁ。今は、元治元年でここは京や。」

(やはりそうか…)
「ありがとうございました。」┏●

(さて…これからどうするかな。まぁ、いくあても無いしな。そこら辺で野垂れ死ぬかな。いい加減、忍の仕事も飽きてきたし…)

そんな事を考えていると、誰かに声をかけられた。

???「ちょっとそこのあなた、血まみれだけど、どうかしたんですか?」

「そこのあなた、というのは私の事か?」

???「はい♪もちろんですよ。血まみれで平然と歩いているおなごなんて、そうそういませんから。で、どうかしたんですか?」


「あんたにいう必要などどこにもない。つか、あんた誰だ?」

???「ああ、失礼しました。私は、新撰組1番隊隊長沖田総司です。」