「若野さんっ!」


休み時間のことだった。


「……あ、えっと。」


私が急に話しかけられて戸惑っていると。


「私、秋原 愛香(あきはら あいか)!よろしくねっ。」


そう相手は名乗った。


そして手を差しのべてくれた。


けど……。


「よろしくね、あ、今緊張してて手汗すごいから、握手なしでいいかな。失礼でごめんね。」


にこっと笑いながらそう返す私。


「あ、ごめんねいきなりなれなれしくて。なにか困ったことがあったら、私に頼ってくれていいからねっ!」


にこにこと可愛らしい笑みでそう言う彼女。


ツインテールで背が小さめで、可愛らしい女の子だった。