お昼休み。


「ねね、若野さん、一緒にお弁当食べよっ♪」


秋原さんが友達を連れて誘ってくれた。


 ……市ノ瀬くんは……。


市ノ瀬くんは、教室から出ていった。


「あ、ごめんね。今日はちょっと、先生に呼ばれてるんだ。また、誘ってくれる?」


「そっかぁ~残念。また誘うよっ!んじゃ、あとでね♪」


「ありがとう。」


みんなが去っていったあと、私は市ノ瀬くんを追った。


どうやら屋上に繋がるような階段を上がって行くみたい。


ガチャン。


ドアが閉まった。


そのドアを今度は私が開ける。


開けた先には、やっぱり屋上だった。