綾乃side

三上君と話してから、私は早速音ちゃんと話そうと他の女の子達と盛り上がっている音ちゃんの元へと行こうとした。

……けど。


「あれ……?」


さっきまであそこの輪の中にいたのに……

いつの間にか音ちゃんがいなくなってる……!


どこに行ったんだろう……。


トイレかな……それともアサちゃんのとこ?

それとも……


「三上君……!」

「ん?」

「音ちゃんがいなくなっちゃった!」

「あれ……マジだ。
アイツ、ちょこまかしてるからなー……」


その辺にいるんじゃねぇの?と言う三上君。


うーん……じゃあ、その辺を探してこようかな……


そう思って私が教室を出ようとした……その時だった。


「ユミ、結局杉山のことどうするの?」


ある女の子のその言葉を聞いて……私の足はピタリと止まった。