…………………。 ……二人とも、黙る。 静かになると、外の音しか聞こえない。 「……どういう意味?」 静かに……そう杉山君が聞く。 ……言わなくちゃ。 もう……ここまできたら…… ……言わなくちゃいけない。 「っ……私のためなの……。 音ちゃんが杉山君を避けるのは……」 「……何かあったのか?」 ギュッと手を握りしめる。 ……言わなきゃ。 「私……」 ……杉山君がじっと私を見つめる。 「っ……私……杉山君が好きなの!」