闇から救ってくれたのは王子様でした。

★楓side★
俺は優愛のことが、中3から好きだった。
俺と優愛はちがう中学だったけど、俺がサッカーで優愛の中学に行った。
優愛は、そこのサッカー部のマネをしていた。
俺の部活にはそんなのいなかったら、見とれてしまったんだ、多分。
部員たちに太陽のような笑顔を向けていた優愛に一目惚れをしてしまったんだ、俺。
そして、今に至るってわけだ。
優愛だけは、俺が守らねーと、壊れそうだ。
あいつは、なんでいじめにあっているのかわからねーんだ。
そんなことを考えていると、優愛をいじめている中心人物3人を見つけた。
ちょっと話でも聞こうかと近づいた。
予想通り優愛にどんなことするかを話し合っていた。
「如月さぁ、なにする?次」
「あいつ、自分がいじめられてる理由わかってないよね。」
「あんな可愛い顔してるからだめなのよ。可愛くて、勉強もできて、スポーツも完璧…なにもかも完璧だからよ!こんなに可愛い由加里がいるのに!」
なんだ、名前は確か…伊藤由加里だっけ?
性格悪っ!
お前なんか可愛くねーし。
優愛の方がかわいいし。
優愛をいじめているのは
伊藤由加里(イトウユカリ)
熊谷真紀(クマガイマキ)
水津美乃里(スイヅミノリ)
の、3人。
あいつらみんな性格わりーな。
かわいくもねーくせに、なに調子乗ってんだよ。
俺が潰してやる…