☆優愛side☆
あたしは、ひとりで屋上に来た。
「はぁッはぁッ」
なんで、いじめにあってるの…?
高校入学したばっかじゃん…
あたしの見方もいない。
ひとりで頑張らなきゃいけないの!
よし!頑張ろう!
と思っていたら
「きぃーーーー」
と、屋上の扉が開いた。
「だっだれ?」
「俺、鹿野楓。お前どうしたんだ?」
やばい…泣きそう…
あたしのこと、心配してくれているの?
「いやいや、なーんもないよ?見ての通りちょー元気だもん!」
と、笑顔で言ってみたけれど、鹿野くんには、通用しなかった。
「泣いてるじゃねぇか。なにがあってるんだ?優愛の周りで」
いきなり、呼び捨てですかっ!
まぁいっか…
これは、あたしの問題なんだから。
「あたしの問題だから、鹿野くんはなーにも心配しなくて大丈夫っだよっ!」
なに、泣いてんのよ、ばか。
「わっ!」
あたしは、鹿野くんに腕を引っ張られて抱きしめられた。
恥ずかしすぎる…
「俺がお前を守る。」
「なっなんで、そんなこと言うの…?」
「お前のことが好きだから。」
えっ?今なんて…?
「だから、俺はお前のことが好きなんだよ。」
「何言ってるの!だめでしょー鹿野くん、ちょーかっこいいんだから、こんな地味子より可愛い子たーくさんいるんだよ?あたしには、もったいないよ、鹿野くんみたいなかっこいいひと。」
「はぁー。お前はなんもわかってねぇな。お前は学園で『絶対的美少女』って言われてるんだよ。」
「…は?」
「だーかーら!お前は可愛いんだ。自覚しろ、ばか」
「でも、だめだから。あたし鹿野くんとは付き合えない。まだお互いのこと知らないし、あたし汚いし、だめ。いじめられてるやつなんかとつきあったら、鹿野くんまでイジメられちゃうの。どから、まだ…ごめんなさい…」
「ぜってー俺に惚れさせてやるからな!」
「……はい?」

あたし、これこら、どーなるの!?