―虹花side―
ぼんやり、空を見た。
中里(なかざと)虹花。今日から高校生だ。
「ぅー寒いなー…」
まだ少し肌寒い。春なのに。春のくせに。
まぁ、私は寒がりだから余計だけど。
「にーじーかっ」
とん。
肩を軽く叩かれる。
「おはよ♪」
眩しいくらいの笑顔で挨拶をしてくる。
河田梨乃(かわた りの)。小学校からずっと一緒に登校してる。
にこ
目があった瞬間、梨乃が微笑む。
…くっそかわいいな。
栗色のストレートの髪がふんわりゆれる。
「虹花、その髪の色いいね!」
「そぉ?ありがとー」
私は高校に入る前に髪を染めた。
美味しそうなミルクティーみたいな色。
その髪を上でおだんごにしている。
新しい制服、新しい髪型、新しい環境―…。
私、大丈夫かな…?
少し、ほんの少しだけ、不安。
ぼんやり、空を見た。
中里(なかざと)虹花。今日から高校生だ。
「ぅー寒いなー…」
まだ少し肌寒い。春なのに。春のくせに。
まぁ、私は寒がりだから余計だけど。
「にーじーかっ」
とん。
肩を軽く叩かれる。
「おはよ♪」
眩しいくらいの笑顔で挨拶をしてくる。
河田梨乃(かわた りの)。小学校からずっと一緒に登校してる。
にこ
目があった瞬間、梨乃が微笑む。
…くっそかわいいな。
栗色のストレートの髪がふんわりゆれる。
「虹花、その髪の色いいね!」
「そぉ?ありがとー」
私は高校に入る前に髪を染めた。
美味しそうなミルクティーみたいな色。
その髪を上でおだんごにしている。
新しい制服、新しい髪型、新しい環境―…。
私、大丈夫かな…?
少し、ほんの少しだけ、不安。