「職員室だ。

でわ、俺はこれで失礼する。」


去ろうとする男子生徒に、



「あっ、名前!」

と、とっさに呼び掛けてしまった。


「なんだ、まだ何かあるのか?」

「名前、教えてよ。」

「…………五條竜都(ごじょうりゅうと)だ。」



「五條くん、か。

ありがとう!五條くん!!」


私は精一杯の笑顔でお礼をいった。


「あ、あぁ…。」




そんな会話を交わして

私たちはわかれた。